電気学会全国大会講演要旨
5-099
鉄道用高圧配電系統の地絡保護性能確保を目的とする補償リアクトルの開発
◎森田 岳・田中弘毅(鉄道総研)・松井正司・前原幹夫・松岡隆司・川原敬治(JR西日本)・西川敏明・前田 宏(津田電気計器)
都市近郊線を中心に高圧配電線のケーブル化が進んでおり、伴って配電線路の対地静電容量が増大するため、地絡故障時に上昇する零相電圧が減少している。高圧配電線の地絡保護は零相電圧の上昇を検知することで行われるため、設備によってはすでに保護整定が困難となりつつある。 本問題に対し、補償リアクトルの導入により見かけ上の対地静電容量の低減を行う方法を考え、実設備への導入を前提に鉄道設備に適した補償リアクトルの開発を行った。