5-106
乗務員及び車両運用の変更を考慮した運転整理案作成アルゴリズム
◎大槻尚弘・田村 啓・富井規雄(千葉工業大学)
鉄道において、事故等によりダイヤに乱れが生じた時には、「運転整理」と呼ばれる運行スケジュールの調整業務が行なわれる。これまでの研究では、運行スケジュールの変更計画(運転整理案)を作成するアルゴリズムは、列車ダイヤの変更のみを対象としており、乗務員運用は考慮されていなかった。そのため、作成された運転整理案の乗務員運用の視点からの実現可能性は保証されておらず、その結果、場合によっては、運転整理案を作り直すなどの手戻りが生じることがあった。本研究では、混合整数計画法を用いて、乗務員運用と車両運用を同時に考慮し、かつ、利用者の利便性の低下をなるべく少なくする運転整理案を作成するアルゴリズムを提案する。