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画像解析による高速鉄道対応架線検測装置の開発
◎渡部勇介・田林精二・渡邉秀夫・庭川 誠(明電舎)
電気鉄道を安定的に運用するためには,車両へ電気を供給する架線の健全性を保つことが重要である。
これまでの架線検測装置は,専用の検測車両を使った装置が多く導入されてきたが、我々は,従来の測定技術とは異なる,カメラと高度な画像処理技術を駆使した非接触の新しい架線検測技術を開発し鉄道事業者への実用化を推進している。車両屋根上に設置したカメラにより車両走行中のパンタグラフ周辺を連続撮影し,その撮影画像を解析することによって架線状態を総合的に検査することができる。また,車上装置が軽量コンパクトな構成であるため,営業車両もしくは軌陸車等の作業車両へも搭載が可能である。