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SiCデバイスを適用した高周波絶縁形鉄道車両用補助電源の回路方式検討
◎茨木那津子・有田康彦・阿部 康(富士電機)
鉄道車両用補助電源装置の小型軽量化のため,回路方式として高周波絶縁方式,半導体デバイスとしてSiCデバイスの適用を検討した。高周波絶縁方式は,三相インバータの前段に絶縁形のDC-DCコンバータを挿入することで,装置内の絶縁を高周波絶縁トランスで行っている。SiCデバイスの適用,ゼロ電流・電圧スイッチングにより高周波化を可能とすることで,昇圧チョッパ回路のDCリアクトルおよび高周波トランスを大幅に小形・軽量化することができる。三相インバータ部のSiC化も考慮して従来方式と概略比較すると,装置の質量,体積ともにおよそ半減できることがわかった。