電気学会全国大会講演要旨
5-125
鉄道車両用補助電源装置に適用する直並列連続切替チョッパの基礎検討
◎森 雄生・中村将之・牧島信吾・上園恵一(東洋電機製造)
現在の鉄道車両用補助電源装置(SIV・APS)は,インバータがLCフィルタを通して架線に直接接続されている。そのため,架線電圧の変動を考慮すると,スイッチング素子の耐圧を高く取らなければならない。その一方,スイッチング素子は耐圧が低いものほど性能がよく,低損失・高周波動作による機器の小型化が可能となるメリットがある。 そこで,インバータの前段にチョッパを挿入し,架線電圧変動の影響を抑え,低耐圧素子を適用する手法として,汎用インバータで構成可能な直並列連続切替チョッパを提案し,回路の基本動作の解析および,定電力負荷に対する出力電圧制御系の検討を行ったので報告する。