電気学会全国大会講演要旨
5-129
線路共振が踏切用列車検知装置に与える影響
○志田 洋・大串裕郁(西日本旅客鉄道)・寺田夏樹(鉄道総合技術研究所)
踏切制御子H形を使用する組合せによって線路共振が強調される現象が現場で見られたため、踏切の警報停止点用や踏切障害物検知装置用に用いられる踏切制御子HO11〜HO51形について現場機器を四端子定数に変換してシミュレーションを行い線路共振が踏切制御子に与える影響を検証した。検証を通じて①踏切制御子の組合せにより相手がC(コンデンサ)やL(コイル)に見え、Cに見える場合は線路共振が発生しやすくなること。②信号周波数の離隔が小さい踏切制御子同士を組合せると線路共振の影響が低減可能であること。が分かった。また、線路共振の影響により信号電流の増加は見られたが、踏切制御子の最小動作レベルに対し十分な余裕があり安全性に問題がないことを確認した。