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支線基礎腐食要因分析と新たな判定手法の検討
○上原和博・相澤吉徳・齋藤英雄・内野 亮(東日本旅客鉄道)
電車線の引留め箇所に使用される支線ロッドが腐食し張力により破断することは電柱の傾斜・倒壊を引き起こし大きな輸送障害となる。しかし、地中に埋設されている支線ロッドは目視検査できないために腐食進行を把握することが非常に困難な設備である。そこで当社では対地電位と接地抵抗をもとに腐食進行を推測する腐食量推定式を作成して管理している。今回、同式の精度を再検証するため推定値と掘起こした実測値の比較を行うとともに、腐食要因の分析を行った。また、支線ロッドの残存直径算出の確度を高める新たな判定手法としてプローブ電流法に着目し、検討を行ったので報告する。