電気学会全国大会講演要旨
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AT保護線せん絡導線接続部の新構造の導入
◎田中賢治・遠藤雅人・後藤 敦・黒川剛士・甲田 稔・弓削田和博(東日本旅客鉄道)
東日本旅客鉄道株式会社における新幹線AT保護線は、地震断線対策のため、標準の硬アルミより(HAL150mm2)から、より高強度の鋼心アルミより線(ACSR160mm2)への張替を進めてきた。しかし、平成23年3月11日東北地方太平洋沖地震で地震断線対策が未実施の箇所において多数の箇所で断線したため、地震断線対策の早急な完遂、すなわち、AT保護線張替に要する施工期間の短縮が求められている。本論文では、新幹線AT保護線の張替スピードアップを実現するため、補助AT保護線の省略のための新構造、AT保護線とせん絡導線との接続簡略化のための新構造を検討し、各種試験から実設備への試行導入を行い、今後のAT保護線張替に導入していくこととなったので報告する。