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YBCOパンケーキコイルにおける遮へい電流による不整磁場評価:実験
◎持田 歩・今市洋平・辻 義明・斎藤 隼・有谷友汰・王 旭東・石山敦士(早稲田大学)・植田浩史(大阪大学)・野口 聡(北海道大学)
YBCO超電導コイルは線材がテープ形状をしているため,遮へい電流が顕著に誘導され,不整磁場がコイル設計磁場に影響を及ぼす。そこで,外部磁場環境下で運用されることを想定し,DPコイルを用いて,超電導状態で外部磁場を印加後,三角波電流(±80 A,励磁速度20 A/min)を通電して変動自己磁場を印加する実験および 80 Aまで通電しホールドする実験を行い評価した。DPコイルに4箇所ホール素子を設置し,超電導状態における正味の磁場,コイル自己磁場および外部磁場を実験により測定することで,遮へい電流による不整磁場の影響を評価した。一部のホール素子は,自己磁場と外部磁場による遮へい磁場の単純な足し合わせとは違い,1周目と2周目では異なるヒステリシスカーブを描いた。