電気学会全国大会講演要旨
5-167
対向型バルク磁石による均一磁場発生の検討
◎三田裕幸・津久井友隆・坪野谷典之・横山和哉(足利工業大学)・岡 徹雄(新潟大学)
近年、超伝導バルク体を用いた研究用の小型NMR/MRI装置が開発され、マウス胚のMR顕微画像が撮影できることが実証された。本研究は磁石装置の汎用性や操作性を考慮して、対向型バルク磁石装置の磁極間で均一磁場を発生させることを目的とする。既存のバルク体の着磁結果から臨界電流密度を算出し、バルク体の中央部分に穴を開けてリング形状とすることを想定し、バルク体の内径の大きさや対向する磁極間距離を変化させ、そのときの磁場分布を評価した。その結果、バルク体の内径が大きいほど、また、磁極間距離が短いほど均一度が高くなることがわかった。