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接合部ギャップ長を考慮した巻鉄心の鉄損評価
◎水村崇人・溝上雅人・高橋史明・黒崎洋介(新日鐵住金)
積層厚の薄い鉄心を用いて、その鉄心接合部のギャップ長を変化させ鉄損評価を行った。さらに評価した鉄損を50、100Hzの2周波法によって鉄損分離した。その結果ギャップ長増加によってヒステリシス損が渦電流損に比べより大きく上昇することが明らかになり、この理由として磁束がギャップに隣接する鋼板へ渡ったことにより、その部分で高磁束密度化し、ギャップ長増加によってこの高磁束密度化する部分の体積が増加したことが主要因であると結論づけた。