6-010
電力価格シグナルを用いたマイクログリッドの運用方式
◎岡本和也・永田 武(広島工業大学)
本研究は,著者らが提案しているエージェント技術を用いたマイクログリッド運用方式を拡張し,電力系統から提示される価格シグナルに応じるようなマイクログリッドの運用方法について検討したものである。電力系統は需要家から提示される購入電力量に応じて販売価格を決定し,需要家はその販売価格に応じて負荷需要をシフトさせることができるものと仮定し,シミュレーションを行った。シミュレーションの結果から,負荷率が従来の方式よりも改善され,電力価格シグナルの変動に柔軟に対応できることが確認できた。この結果から,電力のピークシフトやピークカット,さらには節電要請などの柔軟な運用の可能性を有している方式であると考えられる。