6-017
電力消費特性計測用シミュレータによる電力品質劣化に対する需要応答のモデル化
○南條俊也・斎藤浩海(東北大学)
近年,地球環境問題を背景に,住宅を中心として太陽光発電の導入が促進されている.しかし,太陽光発電の出力は天候に依存するため不安定であり,電力品質劣化を起こす可能性がある.解決法の1つとしてSVC等の機器の導入が考えられるが,それらは高価であるため膨大なコストを要する.そこで著者らは,電力品質劣化の情報を需要家に提示し,需要家に電気製品の使用を変更してもらう間接負荷制御の可能性を検討している.本稿では電力消費特性計測用シミュレータを用いて被験者に擬似体験をしてもらい,その収集データから電力品質劣化の需要応答のモデル化を検討している.