6-018
LFC調整容量が市場取引される場合の地域冷暖房システムの最適運用
◎小川耕平・横山明彦(東京大学)
今まで,地域冷暖房システムにLFC調整容量を確保させることを検討してきた。これまでは,地域冷暖房システムに確保させるLFC調整容量をあらかじめ決めて指定し,LFC調整容量の確保という制約条件のもと地域冷暖房システムの最適運用を求めてきた。また,LFC調整容量を確保することで増加するコストを地域冷暖房システムによりLFC調整容量を確保するためのコストとして求めてきた。今後,電力自由化が進むとLFC調整容量も市場で価格が付けられ,取引されることが考えられる。そこで,本論文ではLFC調整容量に価格が付けられたときの地域冷暖房システムの最適運用を求め,そのとき,どれだけのLFC調整容量が確保されるのかを求める。