電気学会全国大会講演要旨
6-038
同期機制動巻線構造と位相差投入の検討
平松大典・上村洋市・◎Sutrisna K.F.・石塚博明・大久保将史・十川和真・森 淳二・蜂谷秀行・阿曽俊幸・大高 徹(東芝京浜事業所)
同期発電機の等価回路モデルは過渡現象を解析する上で重要である。同期発電機の等価回路モデルとしては,Parkモデルが一般的に採用されている。 同期発電機の中で突極形同期発電機は,一般に回転子の磁極毎に制動巻線を設け,軸端部で短絡する構造となっている。各磁極間は,短絡した導体をさらに隣の磁極と接続する場合と,構造および仕様上の制約から接続しない場合がある。制動巻線極間接続の有無による過渡現象に対する影響は,健全相の電圧上昇が発生する線間突発短絡以外の現象については,あまり報告されていない。 今回第一ステツプとして,突極同期発電機をモデル機として,有限要素法(FEM)および過渡現象解析プログラム(EMTP-ATP)を用いて,極間接続の有無による位相差投入現象への影響について解析を行った結果を報告する。