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安定性と経済性を考慮した火力電源計画
◎ナランバットバトトゥブシン・横山明彦(東京大学)・北岸延之・石坂匡史(東京ガス)
東日本大震災後、多くの原子力発電所が停止したことに伴い、新たな観点から電源計画を考える必要が生じている。新しい発電所を作る際、安定性と経済性は考慮されなければならない重要なファクターである。同じコストがかかるなら安定性が一番高い選択が良いし、同じ安定性を持つなら、コストが最小になる選択が良い。しかし、発電所の新設について安定性と経済性の関係ははっきりしていないと言ってよい。本稿では電気学会EAST10機系統モデルにおいて新しい火力発電所が設置される場合、設置されるノードを変化させ、過渡安定度・定態安定度とコストの関係を解析する。