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世界の電源構成と鉄鋼部門を詳細化した動学的多部門エネルギー経済モデルの開発
◎高橋優人・小宮山涼一・藤井康正(東京大学)
エネルギー政策の社会・経済・環境への影響を整合的,包括的に評価するための新しいエネルギーモデルの開発を進めてきた。本研究では,この動学的多部門エネルギー経済モデルにおいて,エネルギーシステム上重要な部門である電力部門および鉄鋼部門を詳細化した。電力部門では各地域の基準均衡データを作成するために最適電源構成モデルを構築した。また,鉄鋼部門では数種類の粗鋼生産プロセスを考慮し,さらに電気炉法で用いる鉄スクラップについての需給バランス式を導入したモデルとした。発表当日には本モデルを用いて2100年までのエネルギー需給見通し及び温暖化対策である炭素税の導入影響評価を行った結果について報告を行う。