FIT制度の導入によってメガソーラー発電事業への注目が高まり，全国でメガソーラー設備の建設が進められている。これに伴い，メガソーラーによる発電の不確実性を自社または他社の可制御電源により補償しつつ，顧客や電力取引所に売電するという考え方が登場している。この場合の可制御電源の運用計画では，売電による収益最大化を目的とした問題設定が重要と考えられる。 本研究では，メガソーラー発電の不確実性，電力取引所の価格の変動を考慮して，安定供給と収益最大化を同時に実現する運用計画の決定方法の提案を目指す。本稿では，この基礎として，収益最大化の観点から可制御電源の運用計画を決定する方法について検討する。