6-069
電力小売全面自由化が配電系統電圧管理に及ぼす影響の評価
◎関崎真也・西崎一郎(広島大学)
現在,我が国において電力小売の全面自由化に対する取り組みが進展しており,将来的に小売業者による託送供給が配電系統においても増加することが予想される。しかし,電気料金に依存した負荷変動は配電系統電圧の管理に影響を及ぼすと考えられるため,これらの影響について検討を行う必要がある。特に,需要家は種別毎に価格弾力性等の特性が異なるため,小売全面自由化時において適正に電圧を管理するためには,需要家種別が配電系統電圧に及ぼす影響を考慮する必要があると考えられる。そこで本研究においては,需要家種別を考慮した上で,電力小売の全面自由化が配電系統の電圧管理に及ぼす影響について検討を行った。