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太陽光発電システム大量導入時の発電機起動停止計画問題におけるLFC制約に関する一検討
○杉村修平・栗本宗明・加藤丈佳・鈴置保雄(名古屋大学)
本稿では,中部電力の電力需要データと時刻同期した日射データを用いて,電力需要とPVS出力とを独立と仮定した様々なLFC容量制約に関して,ネット電力負荷の短周期変動との関係を裕度を用いて評価した。その結果として、PVSが大量導入されていない電力需要の裕度と比較して,電力需要の3%のLFC容量制約では裕度が平均約10%小さくなり,PVS出力の13%をLFC制約に考慮することにより裕度が平均約10%大きくなった。また、PVS出力が大きいときに短周期変動が小さくなることの考慮やPVS出力の短周期変動を予測できると仮定することで必要なLFC容量を少なく見積もることができること示した。