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配電系統におけるPVの配置によるエリア内総出力のならし効果への影響分析
○松田勝弘・有松健司・瀬戸寿之・木村全一(東北電力)・松本拓也・山根憲一郎・渡辺雅浩(日立製作所)・村越 潤・佐藤智也(東北電機製造)
本研究では,PV出力のならし効果の特性を詳細に把握することを目的として,実際のPV出力データを基に,PVの配置(PV地点間距離,PV地点数)によるならし効果への影響について分析した。例題ケースとして,4 kmエリアの4地点に各々500 kWを導入するPV配置モデルを考え,周期60秒の変動について分析した。最大出力変動幅について,「ならし効果なし」に比べて,本手法では25 %少なく,「1/√N則」では50 %少なく見積もる結果を得た。この結果により,配電系統においては,従来の「1/√N則」では正しく見積もることが難しいことがわかり,今後,本手法によって得られた結果を用いてならし効果のモデル化について検討する予定である。