電気学会全国大会講演要旨
6-112
負荷周波数制御における蓄電池運用の効率化に関する一考察
◎栗田 悠・岩本伸一(早稲田大学)
昨今の我国では,風力発電や太陽光発電など,再生可能エネルギーの電力系統への大量導入が急速に進んでおり,それに伴う系統周波数への影響が懸念されている。現在その対策の一つとしてリチウム電池などの蓄電池の活用が検討されている。これを受けて本稿では,蓄電池の長寿命化,効率的な運用のための観点から,蓄電池の充放電を観測することにより外乱を推定し,その推定値,周波数および充電率に応じて蓄電池の充放電量を変化させて外乱を相殺する手法を提案する。設計した制御系の効果を確認するために,修正Ward & Hale 6 母線系統を用い,個々の発電機の動揺方程式を解くことにより,その有効性を確認する。