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半径数km内の空間平均日射強度30分平均値の現状把握における衛星画像と天空画像の比較
◎紀藤翔平・牧野裕太・栗本宗明・加藤丈佳・鈴置保雄(名古屋大学)
太陽光発電システム(PVS)が大量導入された電力系統の安定運用に資する日射量の現状把握では、衛星画像や天空画像の利用が期待されている。現状の運輸多目的衛星MTSAT-2では約30分毎に撮影が行われている。そこで本報では、数km四方の空間平均日射量の30分値に関する現状把握に着目し、衛星画像を利用する場合と天空画像を利用する場合との推定精度を比較した。その結果、対象期間における前者の%RMSEは15.3%、後者の%RMSEは9.53%となった。この原因としては、前者の手法では衛星画像の撮影範囲のずれの可能性があることや,後者の手法では一様天空時に1地点の実測値を用いていることなどが考えられる。