電気学会全国大会講演要旨
6-133
太陽光発電出力予測に基づく個別協調電圧制御手法に関する考察
◎安藤 翔・岩本伸一(早稲田大学)
東日本大震災以降,我が国ではPV(太陽光発電)が積極的に導入されており,それによる電圧上昇・電圧変動が課題となっている。一方で,PV出力予測に関する研究が近年活発化しており,将来的にその予測値を用いたシステム運用が必要になると考えられる。そこで本研究では,PV出力予測に基づいた電圧先行制御手法を提案する。本手法では調相設備と変圧器タップを制御対象とし,PV出力により推定される電圧値に基づいて制御器の操作を決定する。また,隣接変電所のPV予測値を考慮することで,本手法では協調制御を実行している。本研究の有効性の検証は電気学会EAST10機O/V系統モデルを用いたシミュレーションにより行う。