電気学会全国大会講演要旨
6-134
配電系統の高低圧一括電圧計算の高速化
◎河野俊介・林 泰弘(早稲田大学)・板屋伸彦・高野富裕・大野哲史(三菱電機)
近年,住宅用太陽光発電の普及が拡大しているが,住宅用太陽光発電は低圧の単相に連系されるため,高圧配電系統だけでなく低圧配電系統での電圧変動が大きくなる。そのため,高低圧配電系統の電圧管理のためには,高低圧を一括した不平衡潮流計算が重要となる。低圧系統を含めた解析となると,計算量が膨大となるため,高速に電圧を計算する手法が必要となる。配電系統の解析手法としては,これまでに,ニュートンラフソン法や配電系統向けに高速化されたBFS法が提案されている。本稿では,BFS法をさらに高速化させる手法を提案する。低圧系統も含めた900ノードの系統モデルを用いた数値計算を実施し,提案法の有用性を確認できたので報告する。