電気学会全国大会講演要旨
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配電用変電所の供給エリア単位でみた住宅用分散型電源大量導入時のネット電力負荷に関する統計的評価
◎北山 隼・栗本宗明・加藤丈佳・鈴置保雄(名古屋大学)
住宅用分散型電源(DG)導入による影響は地域によって異なると考えられるため、様々な地域を対象とした対策の検討が必要である。その第一段階として、本報では名古屋市内77ヶ所の配電用変電所を対象に、地域メッシュ統計に基づき、500 mメッシュ単位で配電供給エリアを想定し、太陽光発電システム(PVS)と燃料電池(FC)大量導入時のネット電力負荷の変動特性を統計的に評価した。その結果,PVSのみが導入された場合に最も大きい余剰電力が生じたエリアにおける最大余剰電力は7.7MW,年間発電量に対する年間余剰電力量の割合(余剰電力量比)は6.9%となった。さらに,PVSに加えてFCが導入されると同エリアにおける最大余剰電力は0.6MW増加し,余剰電力量比は2.4%増加した。