電気学会全国大会講演要旨
6-161
自己相関係数を用いた相互相関係数推定手法
○安並一浩(関西電力)・鷲尾 隆(大阪大学)
太陽光発電出力変動が電力系統にどのような影響を及ぼすのかを正確に分析するためには、平滑化効果を適切に考慮した上で、日射強度の変動特性を定量的に評価する必要がある。平滑化効果を定量的に評価するためには、地点間の相互相関係数、あるいは、コヒーレンスが必要となり、その算出のためには日射強度を測定するための日射量計が必要となるが、その設置箇所数は非常に限られている。そこで、本研究では、限られた観測情報から平滑化効果を定量的に評価することを目的として、自己相関係数から相互相関係数を推定する手法を提案し、堺太陽光発電所に設置した11個の日射量計を用いてその妥当性を確認したため、その結果について報告する。