コージェネレーションシステム（CGS）は，熱と電気を同時に発生させる高効率なエネルギーシステムである。しかし，CGSを最適運転するためには，施設の需要の把握が必要となる。本研究では，中部ガス（株）およびガステックサービス（株）との共同研究に基づき，実際の複合商業施設「ココラフロント」のガスエンジンCGSを対象として，最適運転の実証試験を行い，経済環境効果を検証した。評価方法を一次エネルギーの増減とし，省エネ行動，最適運転，外気温要因の3つの要因に分けた。最適運転の要因は冬季に若干の増加が見られたが，年間では一次エネルギー削減に寄与できた。