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緊急時電力供給を考慮した分散型電源設置場所に関する検討
◎橋本智志・辻 隆男・大山 力(横浜国立大学)
東日本大震災では日本の電力ネットワークの脆弱性が露見した。震災による電力系統の故障は頻度は少ないものの決して無視できるものではない。そこで本研究では、被災の予測される地域に適切に分散型電源を導入することにより重要拠点への電力供給を確保できるシステム(Resilient Energy System for Continuity in Ultimate Emergency: RESCUE)の検討をおこなった。電力ネットワーク、ガス導管マップなどに標高や地盤強度などのデータを重ね合わせることで災害時の影響をシミュレーションし、分散型電源をどのように配置すれば重要拠点への電力供給確率を最大化できるかを検討した結果、被災した重要拠点に導入することで供給支障率を最も低減させることがわかった。