電気学会全国大会講演要旨
6-177
空調機器の消費電力制御を含むマイクログリッドによる系統周波数制御への貢献能力の実験的検証
◎河内駿介・馬場旬平(東京大学)・木原寛之・杉本貴之(清水建設)・仁田旦三(明星大学)
太陽光発電や風力発電といった再生可能エネルギー電源により発生する電力変動を補償するため,負荷機器の消費電力を制御する負荷機器制御の考え方が注目を集めている。 本稿では消費電力制御を行う対象として空調用ヒートポンプ(HPACS)に着目し,HPACS消費電力制御を含むマイクログリッドの電力変動補償制御の実証実験と東日本系統規模の電力系統シミュレーションと組み合わせて実施した結果について報告する。 実験結果より,HPACS消費電力制御を含むマイクログリッドが系統の周波数制御信号に基づいて変動補償を行った場合に系統側の発電機や蓄電池に必要とされるLFC(負荷周波数制御)予備力が削減できる可能性が示された。