近年，世界各地で再生可能エネルギーの導入が進んでおり，日本においても近い将来に大量の太陽光発電（PV）が分散型電源として配電系統に連携されると考えられる．しかし，PVは出力が不安定なため電力系統の周波数や電圧に影響を与え，また系統発電機がPVに置き換わる分，LFC容量の不足も起こると予測される．そこで本研究では，ホームネットワーク用プロトコルの一つであるECHONETを用いてPV出力を秒単位で制御し，出力指令値に対するPV出力の追従特性を計測することで，将来的にLFC等に役立てる可能性について検討した．実験により，一定以下の周波数成分であれば，PV出力が出力指令値に追従できることを確認した．