系統周波数維持を目的に応答速度の速いナトリウム硫黄電池（NaS）を活用したLFC方式について，実証設備を用いて試験を行い，NaS所要容量の比較を行った結果，AR（地域要求量）を変動周期成分毎に配分するDG・NaS変動周期配分方式が，NaSのみでLFCを行う方式（NaS-LFC方式）及びARの比率をゲインにより単純にDGとNaSに按分する方式（DG・NaS按分方式）に比べてNaS所要容量が小さくなることを明らかにした。これは，DG・NaS変動周期配分方式では，DGが追従できない短周期の変動分のみをNaSに分担させることによるものである。また，応答速度の速いDGを活用することでNaSの所要容量をさらに減らすことができる。これは，応答速度の速いDGを用いることによりNaSの分担分を減らすことができるためである。