電気学会全国大会講演要旨
6-199
PV大量導入時の不平等性解消に向けたEVバッテリーによる定比率逆潮流制御
◎松雪 峻・若尾真治(早稲田大学)・岩戸 健・金井康通・馬場崎忠利(NTT環境エネルギー研究所)
今後, 太陽光発電(PV)の導入が進むにつれて, PV余剰電力の系統への逆潮流が増えることが予想されるが, 逆潮流量が多くなると配電線内の電圧が上昇し, 適正電圧上限値(107V)を超えてしまう可能性がある。系統のPV連系需要家が売電を行った際, 特に末端側の需要家は売電が行えずPVの出力を抑制しなければならないという不平等が生じることが懸念される。この事態を解消するため, PVと同様に普及が予想される電気自動車(EV)のバッテリーを利用し, その充放電制御を最適化することで経済性と環境性を考慮しつつ不平等性を解消する方法を提案する。