電気学会全国大会講演要旨
6-213
再生可能エネルギー大量連系時の系統安定化に資するアンシラリー分散制御システムの開発
○石岡 修・長澤善一郎・畠山宏尚(通研電気工業)・斎藤浩海・茂村亜久理(東北大学)
周波数や電圧を検出して高速で分散電源・需要の有効電力制御を行う「アンシラリー分散制御システム(ADC)」を開発した。電力系統簡易リアルタイムシミュレータでのシミュレーション,スペクトル解析およびADC機能付リチウムイオン電池を低圧模擬系統に接続した実機試験等により電圧・周波数変動抑制効果を確認した。 ADCはPV連系時の電力品質維持,PV利用率低下の抑制,自立運転の電圧・周波数安定化のほかに,需給逼迫時の電圧低め運転によるネガワット確保,電圧高め運転による下げ代確保など応用範囲が広い。低コストで再生可能エネルギーを大量に連系するためのベース技術として早い段階からの導入を提案している。