電気学会全国大会講演要旨
6-214
スマートグリッド実証試験設備の概要と6.6kV模擬配電線路による実証試験結果その1
○志岐仁史・河原克樹・光根宏宣(九州電力)・逢見翔太・五月女裕司・古川健太(日立製作所)
九州地域は、太陽光発電(PV)の導入比率が高く長亘長の配電線が多いため、配電線の電圧上昇や電圧変動といった課題が他地域より早く顕在化する可能性が高い。また、九州の気象特性や当社の設備実態に即した電力供給の課題抽出と当社に知見のない新技術等について、早期に有効性の技術的検証を行う必要がある。そこで6.6kV模擬配電線設備(模擬LRT装置、模擬線路装置、模擬負荷装置等)を構築し、PV設備や電圧調整機器を設置し実証試験を行っている。 本稿では、スマートグリッド実証試験設備の概要を紹介するとともに、PV出力変動に対する電圧調整機器(LRT、SVR)の動作特性について評価を行ったので報告する。