電気学会全国大会講演要旨
6-222
風力発電等分散型エネルギーの広域運用システム(1)-実証事業の全体概要と発電量予測-
○山口浩司・滝谷克幸(日本気象協会)・田邊隆之(明電舎)・石川志保(北電総合設計)・大村剛宏(北海電気工事)・北 裕幸(北海道大学)
環境省地球温暖化対策技術開発・実証研究事業(委託事業)として実施中である「風力発電等分散型エネルギーの広域運用システムに関する実証研究」の全体概要と発電量予測の手法と精度について報告する。 実証研究で構築した広域運用システムは,複数の再生可能エネルギー電源を群として捉え,気象予測と各々の変動を相殺しあう効果(ならし効果)を活用し,また蓄電池(NAS電池,リチウムイオン電池,電気二重層キャパシタ)及びバイオガス発電機を併用し効率的な制御を行うものである。また,広域運用システムへ提供している風力・太陽光発電量予測については,個別サイトの予測よりも全サイトを合算した方が精度向上につながることがわかった。