電気学会全国大会講演要旨
6-232
SOFC設置型集合住宅における燃料電池群最適運転制御手法
◎加藤瑠奈・藤本 悠・林 泰弘(早稲田大学)
情報通信技術を駆使したエネルギー自動制御による省エネの気運が高まっている。家庭用コージェネレーションシステム(CGS)は一括受電式の集合住宅を利用し複数の需要家のCGSを統合制御することで効率的な運用が可能となる。特に火力発電所に匹敵する高発電効率を達成した固体酸化物形燃料電池(SOFC)については,その制御運転手法の研究開発が今後重要とされる。従って本稿では,外部からの自動制御が可能なSOFCを各戸に設置した一括受電式集合住宅を想定し,SOFC群の統合制御運転システムを提案する。提案手法ではSOFC発電出力決定問題を定式化し,非線形最適化手法を用いて解の導出を行う。さらにシミュレーションによりSOFC統合制御運転システムの有効性を検証する。