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コードレスVCT組合せ試験装置の開発
千葉竜也(東北電力)・○柳澤洋一(シーブイエンジニアリング)
発変電所で配電盤を新設・改造する際は,VCT組合せ試験により電圧と電流の位相が正しいことを確認する必要がある。この試験は従来,基準側と比較側の配電盤間を計測用ケーブルにより接続し,基準側と比較側の位相差が許容範囲にあることを確認するものであるが,計測用ケーブルが長くなると,その引き回しに多大な時間と労力がかかり,安全対策も必要であることから改善が求められていた。
本試験装置はコードレス(計測用ケーブル不要)でありながら位相誤差±3゜以下という精度でのVCT組合せ試験等を可能とした。本試験装置はこのようなコードレスによる商用電源の位相測定を国内で初めて実用化したものであり,これについての特許を平成24年に取得した。