電気学会全国大会講演要旨
6-255
微小欠陥を含む絶縁物のV-t特性〜No.5 加速試験〜
○植田玄洋・和田純一・岡部成光(東京電力)・宮下 信・西田智恵子・何 志賢・亀井光仁(三菱電機)
ガス絶縁開閉装置(GIS)は,その高い信頼性や安全性,コンパクト性などから,主要変電設備として広く導入が進んできた。現在,フィールドではこれらのGISの高経年化が進みつつあり,その健全性の見極めが重要となってきている。このような高経年GISの,絶縁面での寿命を決める支配的な要因の一つとして,絶縁スペーサの劣化が考えられる。GISを長期に信頼性を保ちつつ使用するには,経年による絶縁物の劣化特性を把握する必要がある。 本課題に対して,筆者らはこれまで,エポキシ絶縁物中に極微小な欠陥が存在した場合の劣化特性(V-t特性)を電界加速により取得してきた。本報告では,更なる長時間領域でのV-t特性を取得する方法として,周波数加速による加速劣化の等価性について検討を行う。