電気学会全国大会講演要旨
6-288
異なる印加磁界環境下におけるモデルガス遮断器内のCO2アークプラズマ挙動
◎竹松俊彦・平山智士・藤野貴康(筑波大学)・吉野智之・小川 慧・森 正(東芝)
電力用ガス遮断器の消弧媒体として一般的なSF6は非常に大きな温室効果があるため,SF6より環境負荷が小さいCO2を用いたガス遮断器が提案されている。しかし,CO2使用時にはSF6に比べて電流遮断性能が劣る。CO2ガス遮断器の電流遮断性能向上のため,著者らは外部印加磁界の効果に着目している。印加磁界中ではローレンツ力の作用によってアークが駆動される。その結果,アーク長の増加やアーク周囲の熱輸送の促進によりアーク抵抗の増加やチャンバー内圧力の上昇効果が期待出来る。本研究ではCO2を用いた外部磁界印加型ガス遮断器において異なる印加磁束密度を与えた場合のアークプラズマ挙動を調べることを目的とする。