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耐アーク試験におけるアークエネルギー量に発弧用銅線の太さが及ぼす影響
○田中慎一・神足将司・田所 兼・合田 豊(電力中央研究所)
電力流通機器を対象とした耐アーク試験では,発弧線と呼ばれる金属線を使用してアークを発生させる場合が多い。この発弧線の種類や太さは,特に保護装置等の動作を想定したような通電時間が短い試験条件では,耐アーク試験の過酷さに比較的大きな影響を及ぼす場合があるものと想定される。本稿では,この影響度合の検討の一環として,発弧用銅線の太さがアークエネルギー量に及ぼす影響を実験的に調査した。直径0.05〜1 mmの銅線より発弧させた実験の結果,銅線直径の増加によってアークエネルギー量は低下する傾向にあり,その低下度合は,耐アーク試験の過酷さに及ぼす影響として小さくない場合もあることが確認された。