電気学会全国大会講演要旨
6-291
フタル酸エステル混練によるポリアミドからのスポレーション発生
◎中野智之・石田昌弘・田中康規・上杉喜彦・石島達夫(金沢大学)・後藤洋介(金沢工業大学)・堀邊英夫(大阪市立大学)
アークプラズマの消弧を早める手段の1つにポリマーアブレーションがある。 筆者らはポリアミド材に吸水を施すことで,材料表面から微粒子が飛翔する現象を発見した。これをスポレーション現象と呼ぶ。 この現象を用いることで,より効果的にアブレーションを活用することができると考えている。 ポリアミドのスポレーション現象は,吸水だけでなく,スポレーション促進剤を混練することによっても誘起が可能である。 今報ではスポレーション促進剤として4種のフタル酸エステルをポリアミドに混練し,それぞれに熱プラズマを照射する実験を行った。 実験の結果,促進剤の沸点がスポレーション誘起に対して影響を与えることが示唆された。