電気学会全国大会講演要旨
7-010
等価回路とエントロピー変化の測定値を用いたリチウムイオン二次電池の発熱量の推定
◎桝田義久・乾 義尚・池之上卓己・坂本眞一(滋賀県立大学)・田中正志(茨城大学)
リチウムイオン二次電池は,近年では,太陽光発電や風力発電等の出力平滑化用蓄電池や電気自動車の駆動用電源等の大容量の用途での利用が期待されている。しかし,大型電池や多数の電池を集積した大容量電池モジュールでは,充放電時に電池温度が上昇し,それが劣化を促進するため,電池の温度制御が必要となる。そして,電池の温度制御を行うためには,電池充放電時における発熱量の推定技術の確立が必要不可欠である。以上を考慮して,本研究では,リチウムイオン二次電池の内部等価回路とエントロピー変化の測定値を用いて発熱量を推定する手法を提案する。さらに,熱量計による発熱量の実測値と比較することにより,その妥当性を確認する。