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容量結合MHD発電の実証に向けた力率改善およびノイズ低減法の検討
◎高柳 翔・高橋一匡・佐々木 徹・菊池崇志・阿蘇 司・原田信弘(長岡技術科学大学)
MHD発電機の実用化に向けた課題の一つに,高温の燃焼ガスや,発電時のアーク電流から電極の損耗を回避する事が上げられる。これを解決するため容量結合MHD発電機が考案された。容量結合MHDはチャネル外部に配置した電極と,燃焼ガスによる仮想電極を用いてチャネル間にキャパシタを形成し,交流の起電力を発生させる事で,チャネル越しでの電力抽出を可能にし,電極の損耗を回避する。これまでに,容量結合MHD発電機の原理実証機が製作されたが,発電電圧の観測には力率の改善および印加磁場により発生するノイズを低減する必要があることが示唆された。本稿では容量結合MHD発電機の原理実証に向けた力率改善およびノイズ低減法について検討する。