電気学会全国大会講演要旨
7-023
インパルス放電希ガス加熱を利用したMHD発電機の発電特性に関する数値計算
何 棟輝・◎半田恭平・村上朝之・奥野喜裕(東京工業大学)
高温希ガスを利用するパルス熱源駆動MHD発電の基礎的な発電特性を把握するために,インパルス放電希ガス加熱を利用したMHD発電実験用発電機ならびに運転条件に則した非定常二次元数値計算を行った結果,以下のことが分かった。適当な入力エネルギーを仮定すると,開放電圧とプラズマ流動の様子が計算結果とよく一致する。上記の条件において,最大出力0.14W,発電出力エネルギー16.9μJ (同条件での実験値は0.07W,0.59μJ)が得られた。実験結果,解析結果ともに,発電出力が低い値となっているのは,基本的には印加磁束密度が低いことに起因するが,uB起電力の勾配と電極近傍での低い実効的な電気伝導度に起因する渦電流の発生に関連して,発電出力が有効に外部負荷抵抗に取り出せていないこともその要因であると考えられる。