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雷電磁遮蔽効果のFDTD解析による一検討
◎麻田 敬・雨谷昭弘(同志社大学)・内田 元・遠藤哲夫(大成建設)・米澤 要(サンコーシャ)
ビルに雷撃を受けると,建物内に雷電磁界が発生し電子機器類が誤動作あるいは破損する可能性がある。近年,軽量鉄骨を通常よりも緊密かつ等間隔の格子形状に配置し,雷撃時に建物内で発生する雷電磁界を減衰させることで建物内の電子機器の雷被害を防止・軽減する手法について実態に近い設備を構築し,模擬実験が行われている。本稿では,雷電磁バリア検証実験結果のFDTDシミュレーションに基づきFDTD法の精度検証を行うと共に雷電磁遮蔽効果について検討した。その結果,雷電磁バリアを配置することにより建築物内部の過渡磁界を95%程度低減できることを明らかにした。また鉄骨とバリアの接続の有無に関わらず,バリア内部の過渡磁界は同程度低減可能であることを確認した。