電気学会全国大会講演要旨
7-061
フェライトコアを用いた磁界プローブの一検討
◎宮本紗希・金田 順・雨谷昭弘(同志社大学)・山本和男(中部大学)
フェライトとは,酸化鉄を主成分とするセラミックであり,高い透磁率が特徴である。そのため,インダクタやトランスの磁芯材料,ワイヤから発生するノイズ除去等の用途で使用されることが多い。 フェライトを磁界プローブの磁芯として使用することで,空芯の場合に比べ小型化でき,より詳細な磁界分布を測定することが可能となる。しかし,フェライトを用いた場合,測定対象の磁束密度が大きくなるとフェライトを通過する磁束が飽和し,正確な測定ができなくなる欠点がある。 本論文では,フェライトを磁芯材料とし,比較的急峻な波頭の磁界を測定できる磁界プローブを製作し,その特性について検討した結果を報告する。