電気学会全国大会講演要旨
7-071
巻線サージの研究-電界センサによる巻線間電圧の測定
◎生方 智・加藤正平(東洋大学)
コイル巻線間のサージ電圧は、定常交流電圧印加時と異なるピーク値の分布になることがあり、線間の絶縁劣化診断や寿命診断等のために正確なサージ発生、伝搬を求める必要がある。これまでの測定では電圧プローブを使用してきた。この方法ではオシロスコープのグランドと巻線の一端が接続されることにより、本来のサージ伝搬に影響を与えることが考えられる。そこで本研究では、その影響が少ないポッケル素子を使用した電界センサを巻線間に挿入して、サージ電圧を測定した。その結果、空芯コイルの巻き線間に生じるサージ電圧波形が、電圧プローブでは継続時間が長いパルス状になる傾向や振動の重畳が認められた。