電気学会全国大会講演要旨
7-078
水平接地メッシュの面積と形状に関する一検討
◎藤原健生・中村圭佑・雨谷昭弘(同志社大学)・山吹巧一(和歌山高専)
従来,変電所などの高電圧施設においては所内の接地抵抗を小さくするために,網状接地(メッシュ接地)と呼ばれる接地方式が採用される。しかし,山岳地帯等の場所では敷地面積の確保が困難な場合があり,接地極の面積による影響を把握する必要がある。本稿では水平接地極の過渡応答実験を行い,次の事項を明らかとした。 (1) 板状水平接地極の接地抵抗値は面積による等価半径により算出可能である。 (2) 接地抵抗に影響を与える面積は外周によって与えられる面積ではなく,実際に大地との接触面積によって決まる。 (3) メッシュ数が大となる程,板状電極の有する抵抗値へ収束する。0.85 m四方の板状電極はメッシュ数を9とする網状電極と十分に等価である。