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水平接地メッシュにおけるインパルス応答のFDTD解析
◎中村圭佑・雨谷昭弘(同志社大学)・山吹巧一(和歌山高専)・シルベリオビサクロ(Federal University of Minas Gerais)
従来,雷害対策の一環として,電力系統の安定運用や人体の安全確保の観点から,発変電所における接地特性に関して数多くの検討がなされてきた。しかし,絶縁設計時に重要である過渡特性は未だに明確でないのが現状である。そこで本稿では,水平接地メッシュにおけるインパルス応答実験と数値電磁界解析の一手法であるFDTD法を用いた計算結果に基づき検討を行った。その結果,以下の知見を得た。
(1) 水平接地メッシュでは電流注入点によってインピーダンスが変化し,侵入経路数が多い,すなわち電極中央に近づくにつれて小となる。
(2) 上記の変化は注入電流の波頭長が短い程,変化が大となる傾向がみられる。
(3) FDTD法は接地メッシュの解析にも有用である。